《MUMEI》

「ううんたまに出てくるの、とっても優しい人なんだ」


雹里は笑顔で言った。


「そうなんだ」


檜泉は微笑むと掴んでいた手首を緩め、自販機から出てきたオレンジジュースを取り雹里に渡した。


「ありがとう」


「教室に戻ろうか」


「うん」


「雹里ちゃんオレンジジュース好きなんだね」


「うん大好き」


2人は教室へと歩いていった。

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