《MUMEI》

「おう任しとき!」


繪山は眼鏡をグイッと押し上げた。


そしてノートに書いた雹里の衣装を丁寧に切り取り、ひづきに渡した。


「あとは衣装係の子に任せたわ」


「きっと繪山ちゃんのデザイン通りに作ってくれるよ」


「楽しみに待ってる」


繪山は新しいページに、檜泉の服のデザインを書き始めた。


「衣装係りの人、集合!」


教室内に呼びかけるとひづきの所に、7人の女子が集まった。

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