《MUMEI》 気持ち… (そして今… お前は昔と変わらないプレースタイルで俺の前にいる。 お前はお前のエゴを通す為に、 お前のスピードに付いてこれるチームメイトを求めた。 それが海南ってわけか… おもしろい… どっちが上か。 この試合で決めるぞ。) 16分。 12対9。 ここまでは中々のハイスコアゲームが展開されている。 古賀がコートに立つことで、 攻撃のテンポは早まり、 海南の勢いは絶頂である。 いや… そう見えていた… … 「はぁ… はぁ… すいません…」 息を切らせた千秋がベンチに戻る。 「お疲れさん。 良かったよ。 謝る必要なし。」 「あの… クロさん… 大丈夫ですかね…?」 「ん?何が?」 「向こうの勢い凄いですよ…」 「そ〜だね。」 「3点差で負けてるんですよ?」 「…3点差。 頑張ったね。」 「そんな負けた時に言うようなセリフ言わないでくださいよ!!」 「ここまでの展開で3点差なら上出来。 村木の調子もいいし。 あのセンターは試合のテンポを上げてるけど、 …それはこっちにとっても好都合。」 前へ |次へ |
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