《MUMEI》 転校生と、その正体. クラスメートたちは、先生に気づくと、バタバタと慌ただしく自分の席に戻る。由紀と晃も、席に座った。 「おーい、席着け〜!」 いつものように、テキトーに言いながら、先生は教壇の上に立つと、 いきなり言った。 「突然だが、転校生を紹介する!」 ……。 ………。 ……………マジで突然だなー。 つーか、今の時期に、なんで?? みんながビックリしているのをよそに、担任は面倒臭そうに、ボリボリと頭をかき、 「…あんまり、騒ぐなよ?」 と、謎の言葉を呟いた。 ………どういうイミ?? 首を傾げ、顔を見合わせている生徒たちを無視して、担任は教室の閉ざされたドアに向かって、入って〜!と一声かけた。 クラス中が、ドアに注目する。 もちろんわたしも、見つめていた。 . 前へ |次へ |
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