|
《MUMEI》 . ゆっくりと、ドアが開かれていく−−−、 転校生が、教室へ入って来るその直前、 わたしは机の上から、晃の雑誌を床に落としてしまった。 わたしは慌てて床に目をやり、雑誌を拾おうと手を伸ばす。 −−−すると、 「……えッ！？」 「ねェ、アレって！！」 「ウソッ！！」 転校生が教室に入って来るなり、クラスメートたちが騒然となった。とくに、女子たちは少し興奮したような声をあげている。 ………ん？ ナニゴト？？ わたしは雑誌を拾いあげながら、転校生へチラリと目線をやり、 そうして、 目を剥いた。 長い足を動かし、教壇までやって来たのは、 −−−きれいな顔をした、 男の子だった。 . 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |