《MUMEI》 『今宵一晩、私の背 中を貸してやるから 好きにしろ!』 ショウは陛下の言葉 に面食らった。 …陛下?もしかして 俺を慰めてくれてる つもりなのか? …ははっ、分かりに くっ…あははっ…泣 いて良いって事かな ?陛下の背中で? 『……』 何のリアクションを 起こさないショウに 陛下は後ろをそっと 振り返った。 ーーコツン!!ーー 肩にショウの額が触 れた。 『陛下…』 声が震える。 陛下は、肩に乗せら れたショウの頭を優 しく撫でながら呟い た 『辛い想いは、涙と 共に流してしまえば 良いのだ、ショウよ …今宵一夜でな。』 この夜、ショウは陛 下のガウンに辛い想 いを吸わせた。 前へ |次へ |
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