《MUMEI》

―――… カツ・コツ・カツ・コツ …。



男は口を真一文字に結んだまま二人の横を通り過ぎると、真後ろの長椅子に足を組んで腰掛けた。



そこは壁面をピタリと背にする座席だった。



男はアタッシュケースから新聞を取り出すと、それを大きく拡げる…。



カツ丼「は…はじめまして、Mr.デューク東郷ですね…?」



釜飯丼「ぉ…おら達は………」



カツ丼マンと釜飯丼マンは、挨拶を交そうと肩越しに振り返った。



―――…その時!



G13「振り返るな…。」



男の低い声が、カツ丼マン達の動作を制止した。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫