《MUMEI》
立食パーティーの終わり
ステージの方を見ると、かなり不機嫌な会長と目が合った


<ミーティング始めるから早く来い>


…て、まだ食べてるヤツいるじゃねーか


<俺が食い終わったら、パーティーは終わりなんだよ>


「何だその俺様ルール」

「諦めろ、高橋。あの人はいつもああだ」



言いながら、鳳凰寺はため息をつき、神澤は眉間にしわを寄せて頷いた


「けどさー」

「怒らせると面倒なんだよ」


鳳凰寺の言葉に、神澤はまた頷く


「何でそんなややこしい俺様が会長なんだよ」


他に優秀なヤツいるだろ


「あれで、機嫌いい時は仕事かなりできるんだよ。普段でも、結構できるし」

「単純だから、機嫌すぐとれる」

「ふ、ふーん」


多分、他の連中もそうなんだろうな


歩はわかんねーけど


<早く来やがれ!>


「わかりました」

「了解」

「うお!」


急に引っ張るな、二人共!


「よし、じゃあ、行くぞ」


ステージに俺達三人が上がると、会長はマイクを放り投げて歩き始めた


そのマイクは、成瀬先輩がナイスキャッチして、パーティーの終わりを皆に告げていた

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