《MUMEI》
生徒会寮でミーティング
てっきり食堂個室でミーティングをすると思ったら、生徒会寮まで、黒崎先生が運転する赤いリムジンで連れていかれた


それは、まぁ、許せる


け・ど!


「何で歩と鳳凰寺は来ねーんだよ!」


あいつらも補佐だろーが!

「あの二人は中等部でも補佐だったから、今更説明する必要無いんだよ。

だから、僕の双子も成瀬の榊原もいないだろ?」

「し、司郎(しろう)は、僕のじゃない!」


成瀬先輩は必死になって否定している


…あやしーな


「君の番犬じゃんか」

「違うったら!」

「おい、うるせーぞ!」

「す、すみません!」


会長の言葉に即座に反応したのは成瀬先輩だけで


一ノ宮先輩は


「僕はいつだって静かで優雅で美しいよ」


そう言って、笑った


発言はかなり問題あるけど、笑顔は悪くない


「おい、高橋」

「何ですか」

「生徒会寮については説明受けているか」

「大丈夫」

「…何故、お前が答える」


うん、俺も会長と同意見


何でそんなに自信満々なんだ、神澤


「サルと俺が今朝教えたから」


いや、全然説明不足だから

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