《MUMEI》 . ………予感的中。 てか、 『ゴメン』?? 『もう、余ってないんだ』?? 『あれで終わりだったの』?? ふ ざ け な い で ?? よろめきながらも、わたしは渾身の力を振り絞って、ギロリと晃を睨みつけた。 「なにそれッ!?ヒドくない!?ありえないでしょッ!?」 ウソつきッ!!と怒鳴り散らすと、晃はすっかり萎縮したようで、見るからに肩を落とした。 「ホントごめん」 「ゴメンで済んだら、ケーサツはいらないんだよッ!」 すかさず返したわたしの言葉に、晃は、そんな〜と、弱り切った声をあげる。 すっかりヘソを曲げたわたしは、あ゙〜〜!!と大声で唸り、手にはめていた軍手を乱暴に外した。 ガッサガッサと荒々しくゴミ袋をまとめはじめたわたしの背中に、 晃が恐る恐る声をかけてくる。 「…ど、どしたの??」 わたしは肩越しに振り返り、晃を睨んだ。 「もう帰る。やってらんない」 「え…でも、まだ草取り…」 「いい。知らない。帰る」 テキトーに袋の口を結ぶと、わたしはスクッと立ち上がり、晃に挨拶もせずバタバタと走り去った。 ******. 前へ |次へ |
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