《MUMEI》

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歩み、歩んで




「…着いたよ」



レスカが二人を振り返った



「………」



「着いた…って」


リツが辺りを見渡し



「まだまだ草原じゃないか」

レスカを睨んだ


「…やっと、話しかけてくれたね。リツくん」


レスカが微笑んだ


「お、おう」

リツがたじろぐ



「見て」

レスカが前方をさす



「見ようと、して。」


二人の視線の先に向かって


彼女の手が大きく広げられた




「デサ・アプクス」

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