《MUMEI》

それは心血注いで築きあげたジャム食品株式会社の終焉を悟り、観念したような口調だった――…。




A常務「…社長…。」



K部長「ジャムおじさん…。」



―――… グシッ … グスン …。



アンパンマンとカレーパンマンの眼から大粒の涙が溢れ落ちる。



J社長「それにしてもバタ子の奴には、まんまとしてやられたわい…。


…あやつ、復讐を果たして今ごろ腹を抱えて笑っておるのだろうな…。クックック…」



社長室に木霊する男達のむせび泣く声を他所に、ジャムおじさんだけは小さく笑った。



J社長「…食パンマンの言う通りだったな…。


…わが社は、もはや“死に体”じゃよ――…。」

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