《MUMEI》

ジャムおじさんとカレーパンマンは、地獄に垂らされた蜘蛛の糸を見つけたように、澱んでいた眼を見開いた。



力強く放たれたアンパンマンの断言に、二人の男がすがりつくように問いかける…。



K部長「それは何ですか……?」



J社長「アンパンマン……教えてくれ……。」



だがアンパンマンは辛そうに眼を閉じているだけだった…。



まるで、その策略を告げることを躊躇っているようにも思えた。



J社長「さっき…“たった一つだけ”…

…と言ったな…?」



K部長「つまり……会社を……2万人の従業員の人生を守るには、それしか方法が無いと…?」



二人の問いに、アンパンマンは辛そうに頷いた――…。

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