《MUMEI》
生徒会寮でミーティング4
「…へ?」


どういう意味だ?


だって、あれは、皐月と和彦には関係無い、…はず、だろ?


その質問を口に出す事はできなかった


和彦の表情が、関係無いとはとても思えないほど歪んでいたからだ


「そろそろ始めるぞ」


会長の言葉で皆が席に着いた


俺の、席は…


「お前はここだ」

「え」


会長が指差したのは、一番前


会長と、ハムスター君の間だった


「これはお前の顔見せみたいなものだからな。早く来い」


…そうなんだ


言われた通り、席に着くと、自己紹介するよう言われたから、食堂でしたような挨拶をした


それから、中等部生徒会とその補佐の自己紹介があった


ハムスター君は、会長で、早瀬 朔夜(はやせ さくや)


何故ハムスターかと言えば、初めて見た時に、お菓子を口に山ほど詰め込み、頬がパンパンだったから


あと、茶髪で小柄だし


チワワ君は、副会長で、茅 岬(ちがや みさき)


ウサギ君は、会計で宇佐見 啓(うさみ けい)


名前ぴったり過ぎ


そして彼、宇佐見君は、白い髪に赤い目をしていた


驚く事に、天然らしい

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