《MUMEI》
生徒会寮でミーティング5
猫君は、書記で根津 千早(ねづ ちはや)


俺より遥かにサラサラな、肩まである黒髪を一つに束ねている


最初、待ちくたびれて丸くなって寝ていた根津君の目は、何と金色!


あと、動作がとにかく猫っぽい


中等部生徒会役員は、こんな感じに可愛い小動物ばかりだった


普通は大丈夫かってなるけど


和彦を始めとした補佐達が皆『お前本当に中学生か!?』って大人びた連中ばかりだったから、ちょっと安心した


それに、中等部から高等部への進学は比較的簡単だから、生徒会役員は、全員三年生で


補佐も、三年でもやるから高等部より三人多いらしいし


「鳳凰学園の体育祭と文化祭は、中高合同ですから、その時はよろしくお願いします」

「俺こそ、足手まといになるかもしれないけど、よろしくな!」


俺と早瀬は握手を交した


「じゃあ、高橋は俺の部屋に来い」


…何が、『じゃあ』、なんだ?


グルッと振り返って会長…高等部会長を見た


「高等部役員で話す事残ってるのは認めるけど、部屋に行くのは認めないよ」


副会長が口を開き、黒崎先生が頷く


「え、何かありましたっけ?」


成瀬先輩と、神澤は首を傾げていた

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