《MUMEI》

『安曇が、火炙りに
された時の様子は…
私も優鬼も知らぬ事
…なのに耕作は、事
細かに語った。優鬼
のその後の姿まで…
これが、何を意味す
るか、解らぬ主様で
は有りますまい?』

カラスは、静かに金
色青龍王鬼の反応を
見た。


『……。』

金色青龍王鬼は、横
たわる耕作を見詰め
ていた。


…このガキが安曇の
生まれ変わりだと?
あの…鬼狩人の美姫
安曇の?

ーー安曇ーー

唯1人の儂の大切な
人間……


暫く思案に耽ってい
た金色青龍王鬼が、
カラスに尋ねた。


『カラスよ、お前の
話を信じたとして…
儂に何を望む?よも
やこのガキを生き返
らせろ等とは言うま
いな?』

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫