《MUMEI》
願い
カラスは金色青龍王
鬼の言葉に首を横に
振った。


『…主様、生き返ら
せるのではなく、御
霊を黄泉へと送って
欲しいのです。』


『何?』
怪訝そうな顔をして
カラスを見返す金色
青龍王鬼。


『耕作の御霊は、今
優鬼に囚われていま
す、このままでは生
まれ変わる事も無く
やがて朽ち果ててし
まうでしょう』


『そうだな、だがそ
れが優鬼の望みだ。
叶えてやれ、カラス
よ!』


カラスは金色青龍王
鬼を見つめて言った


『主様は、それで良
いのですか?再び安
曇と暮らせるかもし
れぬのに?一度朽ち
果てた御霊は二度と
元には戻りませぬが
それで良いのですか
?』

カラスの真っ直ぐな
目が金色青龍王鬼を
射る。

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