《MUMEI》 確執から飛び出した古巣に今更戻ることはできない…。 頭では解っていたが、いざ多忙な毎日から離れてみると、張りつめていた糸が切れたように、一抹の寂しさが心中に去来した。 その呟きは、かつて情熱をそそいだ仕事への未練を僅かながらに漂わせていた。 食パン「まぁ、いいさ…。」 食パンマンは自分に言いきかせるように小さく笑うと、グラスを口元に運んだ…。 食パン「あれこれ顧みたところで、何も始まらない…。 今の僕に出来るのは――… …勇気を持って新しいフィールドに飛び込むことだけさ…。」 せせら笑いとともに見つめる指先には、ドキンちゃんの名刺が抓まれていた…。 : : 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |