《MUMEI》
ネオンとエアーと…嫉妬?
台所には、ネオンとエアー

そして、キムチ鍋があった。


「何、してるの?」

「あ、クーちゃん、おかえりなさい」


いや、だからさあ…


「何、してるの?」


クーはもう一度、ネオンに質問した。


きっと、エアーは答えないだろうし


実際、帰宅したクーを見ても、エアーは無言だった。

「なーに? クーちゃん、嫉妬?」

「違」

「大丈夫。アタシは『まだ恋愛できない』から」

「…ネオン」

「本当よ」


それは、それで悲しい…


ネオンは『まだ』自分を『アタシ』と言い、女のように振る舞う。


それは、クーと出会った時から変わらない。


それは


まだ、ネオンが過去に


誰よりも大切に想っていた『ある女性』にとらわれている証拠だった。


「ハァ…」


クーは、ため息をついた。


すると


「…」

「エ、アー?」


ネオンと、キスをしそうな程至近距離にいたエアーが、慌ててクーの元に来た。


…何か、待ってる?


エアーは、無言でクーに熱い眼差しを向けていた。


「クーちゃん、もう一度、ため息ついてみて」

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