《MUMEI》 「ハズミ、悪いがカエデに電話を通してくれ」 『うっうん、分かった』 するとハズミの姿が消え、カエデの電話番号が画面に映った。 私はケータイを耳に当てた。 「マカ様? どうされました?」 「ああ、カエデ。悪いんだがな…」 2時間後。 私は自宅のマンションのリビングのソファーで、のびていた。 「とりあえずあの少女は記憶を操作して、家に帰らせましたわ。よろしかったですか?」 「…ああ、手間をかけさせたな」 「マーちゃん、大丈夫ぅ?」 「はい、お水」 レイラがストローを差し出してきたので、私は寝そべったまま啜った。 前へ |次へ |
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