《MUMEI》 災難の結果―翌日。 私はソウマの店に来ていた。 先に来ていたルカが手を上げる。 「やっほ。マカ」 「ルカ、マミヤはどうだ?」 ルカは黙って首を縦に振った。 「そうか。こちらもすでに選択させた。後は…」 視線をずらすと、セツカとソウマがいた。 「コイツ等に任せよう」 「うん。…お願いね」 私とルカは、ソウマにケータイを渡した。 「確かに」 「期待して待っててよ」 今日はそれだけで、店を出た。 「マミヤとの生活はどうだった?」 「まるで男版のマカと暮らしていたカンジよ」 「ラブゲージは大丈夫だったか?」 「ええ。マミヤもわたしも、互いに良い親友関係が築けたわ」 「なら良かった」 ルカにマミヤを預けた後、あえて互いに連絡を取り合わなかった。 ケータイの内容は彼等に知られてしまうし、それに何となく…互いのことは知らないほうが良いように思えた。 「マカの方はどうだった? ハズミ、マカのキライなタイプだったから、ちょっと心配してたのよ」 「…ああ、そうだったな」 いつの間にか、忘れていた。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |