《MUMEI》 「まっ、良い暇潰しになったさ」 そう言って見上げた空は、とても澄んでいた。 …今この時も、望まぬ死を迎えている者はいるのだろう。 そしてその後もどうなるかは…本人次第だ。 普通ではない私達だが、その私達でさえ人間は恐ろしいと思ってしまう。 生きていても厄介。 死んでも厄介。 …だけど長く一緒にいたいと思える存在。 憎くも、愛おしく思える存在。 それが―人間だ。 前へ |次へ |
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