《MUMEI》
稚内漁連・第8バイキン丸
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―――…その頃。



―――…北海道、稚内港…。



バイ菌「ずいぶん嬉しそうじゃないか…。


…誰と話してたんだ?」



厳寒の空の下、白い息を吐きながら、愛人の電話に聞耳をたてる男がいた…。



ドキン「別に…。


…アナタに関係ない、お仕事の相手よ…。」



ドキンちゃんは携帯電話をしまいながら、バイキンマンの詮索を軽くあしらった…。



彼女は無言でバイキンマンの横を通り過ぎると、港に接岸する漁船に乗り込み、船室へと消えていった。

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