《MUMEI》

バイキンマンは甲板から船内に降りながら、雄の本能をメラメラと高ぶらせてゆく――…。



(あの女……。


…再教育の必要があるな……。)



抑圧された欲求は、サディスズムの糧となる。



バイキンマンは、真っ直ぐにドキンちゃんが居る部屋へと向かった。



(…長い船旅だ…。


…今夜はゆっくりと調教してやる…。)



助平な笑みを浮かべてドキンちゃんの船室のドアをノックもせずに開けると――…



ドキン「……。」



中ではドキンちゃんがスリップ一枚の姿で鏡台の前に座り、寝化粧の真っ最中だった。

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