《MUMEI》

ドキン「………。」



その愛撫にあえぐことを拒むように――…



ただ自我を持たない人形のように身を任せるドキンちゃんがいた…。



この仕事が終わったら、本当に愛する男性と密会できる――…



彼女はそんな思惑で自らを慰め、身の毛もよ立つ時間を耐えているのかもしれない…。



狭い船室には、バイキンマンの鼻息の音だけが、虚しく響いていった…。



やがて底引き網漁船・第8バイ菌丸は、稚内港の桟橋を離れる…。



船は、赤と緑の識別灯を両舷に光らせながら、真夜中の海に吸い込まれていった――…。



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