《MUMEI》 興味のないこと. そんなわたしに、廉はその目に鋭い光を宿し、ギロリと睨んでくる。 「殴ったな…?」 押し殺すような彼の唸り声が聞こえて、わたしはまた廉を見た。 「殴ったけど、なにか?」 のうのうと正直に答える。 彼は、怒りのあまり怖い顔をしていた。 わたしを睨んだまま、ふざけんな!!と、大声で怒鳴る。 「明日、撮影入ってんだぞッ!?腫れが引かなかったらどーしてくれんの!?俺はお前みたいな、テキトーな一般人じゃねぇんだよッ!!」 バカみたいにまくし立てた彼を、冷めた目でじっと見つめて、 わたしは、 「『自業自得』、でしょ?」 と、言ってやった。 . 前へ |次へ |
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