《MUMEI》 『そこで何をしてる の?ラインハルト有 栖川!』 『ハイ、ミドリ!』 ヘラリと笑えば、細 い目が益々、糸の様 になる。 『ソレはワタシの質 問デース。』 そう言って、ライン ハルト有栖川は、翠 に詰め寄る。 『ちょっ…と!』 不意を突かれて、壁 際に追い詰められる 顔の両脇に手を付か れ、逃げ場を失う。 『泣いてマス、ドシ テデスか?』 『ーーっ、う゛ー』 …ば、馬鹿っ、顔近 いってば…。 『ナンテ、実は聞い てマシタ!ミドリは 失恋したのデスね? でもビックリデース まさか…ミドリが好 きな人があの人だっ たなんて…』 ーーバシッ!ーー 翠の右手がラインハ ルト有栖川目掛けて 飛んだ!が…それは ラインハルト有栖川 の右手に阻止された 前へ |次へ |
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