《MUMEI》
いいからいいから














市内リーグ。


高総体前の最終調整と、


相手の実力を視察、


各自のレベルアップを図って参加したこの大会。


海南が出場して来たのはちょっと予想外だったけど、


最高の結果を残して大会は終わった。


小さな小さなこの大会では、


表彰式すらなく、


試合後僕らはすぐに体育館を後にした。


優勝は赤城北高校。


記録に残ったのはそんなもんだろう。


だけど試合を見ていた他校の奴らには、


記録以上の結果が記憶に残っただろう。


少なくとも今日の試合を見てた連中には警戒されんだろ〜な…


ま、


いいけど。


試合で疲れただろ〜から、


今日はそのまま解散。


これが、


高総体前最後の練習休みになる。


まぁ試合しといて練習休みもクソもね〜んだけどさ。


明日も朝練あるし。


まぁだから僕も今日は一応オフ。


バイトも休みだし。













「だからさぁ〜、


しょうがないじゃん?


休みとは言ったけど約束してたわけじゃないんだしさ!!


え?


そうだっけ?


あ〜、


でもホラ!!


この前一緒に飯食ったじゃん。


昼飯。」


「仝〆☆△±♂*§!!!」


「ごめんて。


そ〜怒んなよ。


今度な。


んじゃ。」













ぶちっ…


ツーッ…ツーッ…













「いいのか?」


「いいよいいよ。
いつものことだし。」

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