《MUMEI》

「何でウチなんだよッ!?」


はしゃぎながら尋ねる安本さん。


「え?
先生が言ったんでしょ?」


何言ってんだこいつ?
というような顔で僕を見るヤマ。


「そうだよ。」


さらりと答える僕。


「言ってないよ!!」


だから安本さんはしゃぎすぎだって。


「言ってたじゃないすか。
気持ちいい酒飲ませてくれって。」


「え…
いや確かにそう言ったけど別にキミたちと飲みたいとは…」


「あ〜、
すいません。
そう意味に聞こえちゃって。」


「だいたい何でウチの場所を…」


「いいからいいから!!」
「いいからいいから!!」
「いいからいいから!!」


「な…何でそんなに意気ピッタリなんだ!?」

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