《MUMEI》

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由紀の姿を見た晃は、ホッとしたような顔をして、

それから頬を膨らませる。


「おっはよ〜☆じゃないよ!もう!今何時だと思ってるの!?」


心配するでしょ?とまくし立てる晃に、由紀はいつもの調子で、ゴメンゴメン!と明るく笑った。


「昨日はしゃいじゃってさ〜!久々のかわい子ちゃんで、燃えちゃって〜!なんと!!家帰ったの、朝の4時!!」


さすがにくたびれた〜と、清々しい顔で話す。



………つまりは、

その『かわい子ちゃん』とやらと、朝までヤリまくって、起きれなかったっつーことか。



得意げに言った由紀に、晃は、はしたないッ!!と、顔を両手で覆った。わたしは黙ったまま、由紀を半眼で見つめる。


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