《MUMEI》

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そんな彼といつも一緒にいれば、

真実がどうであれ、わたしだって同じように見られて当然だ。


清水君だけじゃない。


きっと、他のみんなも、わたしのことをヤリマンだと思っているのだ…。


そう考えると、わたしの気持ちはさらに沈んでいく−−−。


一生懸命携帯と睨み合っている由紀の、その姿を眺めて、


「良かった〜、具合悪くしたとかじゃなくて」


と、晃は安心したように言った。

わたしは晃に、心配しすぎ、とたしなめる。


「アイツはいつもあんな感じでしょ?心配するだけ時間のムダムダ!」


早口に言って、わたしはまた窓の方を見た。

澄み切った空はやっぱりキレイで、

わたしの心とは真逆だな、と自虐的なことを考えていた。





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