《MUMEI》
マイペース神澤
「どういうつもりだ、神澤」

「…」

「うぉ!?」


神澤は、無言で俺を自分の方に引き寄せた


助けてくれるのは嬉しいけど、ちょっとイテーぞ


「…ごめん」


睨む俺に、神澤は素直に謝ってきた


ちょっと、可愛い、かも


「あ、うん。いや、サンキュ」

「…」

「ちょ、」


何故抱きつく!


「…おい、無視すんな」

「何二人で甘い雰囲気出してんの?」

「あまり、感心しませんね」


会長はわかるけど


何で一ノ宮先輩と黒崎先生までピリピリしてんだよ!?


「離せ、神澤」

「うん。けど…」

「?」


素直に離れた神澤は、ピリピリしている三人に、告げた


「誠、俺のだから」





「ハァ!?」×4


神澤以外の四人が見事にハモった


「な、な、な」


何考えてんだよ!


告白はされたけど、答えてねーぞ!


「俺の、補佐」

「へ? 補佐?」

「補佐」

「補佐…」


なーんだ、補佐かあ


「なら、いいか」

「「よくない!」よ」


即反論したのは、会長と一ノ宮先輩で


黒崎先生は、何か考え事をしていた

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