《MUMEI》

A常務「済まないが、あまり時間の余裕は無いんだ…。


こうしてる間にも我が社の破綻は刻一刻と近づいている。


…カレーパンマン…。


できれば、すぐにでも決断してほしい…!」



K部長「!!…………………。」



敏腕常務の力強い言葉は、相手に考える猶予を与えない。



A常務「…無論、判断はキミに委ねる。


…無理強いはしない…。」



アンパンマンはそう付け足したが、目的のためなら手段は選ばない男の言うことである。



たとえ苦楽を共にした盟友の命であっても、会社を救うためなら切り棄てることもいとわない…。



アンパンマンの眼がそう語っていた…。

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