《MUMEI》

 


“会社のために我が身を捧げる”



それなりの責任を負う立場なら美徳とされる格言だが、いざ現実に“命”を差し出すとなると動揺しない者はいないだろう。



カレーパンマンも例外ではなかった。



K部長「…そ…そ…んな……。」



カレーパンマンは、救いを求めるような眼差しを社長に投げるも――…



J社長「………………………。」



ジャムおじさんは辛そうに押し黙って、その視線を外すだけだった。



カレーパンマンはカタカタと止まらぬ震えに、きつく拳を握ることしかできなかった――…。

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