《MUMEI》 . 煮え切らない態度のわたしに、廉は、絶対言った!!と頑として引かなかった。 彼はわたしから顔を離すと、シートに深くもたれて、不機嫌そうにため息をつく。 「…『興味ない』って言われて、マジでビビった。天下の『LE FOU』だぞ?憧れる芸能人トップ10の常連だぞ?コイツ、正気??みたいな」 ………そんなこと言われても。 まぁ、 興味ないのは、事実ですしね。 わたしは、その傲慢さに呆れながら廉を見た。 …で?と、尋ねる。 「そのことと、わたしに見学させるのと、なんの関係があんの??」 全くつながりが見えない。 気のないわたしの声に、廉はフッと勝ち誇ったような顔をして、 当然のように答えたのだ。 「お前を、夢中にさせてやる」 . 前へ |次へ |
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