《MUMEI》

だがアンパンマンは、一層強くカレーパンマン部長の腕を掴むと、無情にも首を横に振るだけだった。



A常務「すまないが…。


…それはできない。」



愛する者の存在は、死への決意を揺るがし、カレーパンマンの心変わりを招きかねない。



それはアンパンマンの非情なまでの判断だった。



K部長「…そぅ……ですか…。」



カレーパンマンは、最後の望みを断たれ、ガックリと頷垂れて歩みを進めるだけだった。



3人の男達は、48階建、高さ二百メートルを超える本社ビルの屋上を、フェンスに向かって歩いてゆく…。

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