《MUMEI》
鳳凰寺の相手について2
それって逆に言うと


「女を紹介される他の連中は、大変って事か?」

「あぁ。バイのヤツやただやりたいだけのヤツはわからないが、皐月や和彦みたいに、相手がいるヤツや

女嫌いの歩や

…嫌な女につきまとわれる、俺とかは、特にな」

「! そうか…」


俺以外の全員って事は、皐月にも和彦にも女を紹介するんだもんな


「もしかして、それで皐月、落ち込んでたのか?」

「勘がいいな」


そっか…


あれ、てか…


「鳳凰寺、相手の女、知ってるのか?」

「女アレルギーの俺の相手なんか、限られるからな。

清流学園に通ってて、俺と年が近い身内なんか

残念ながら、一人しかいない」

「そんなに、嫌な女なのか?」

「一般的にはわからないが、俺の好みじゃない。

だが、アイツ以外は…」

「どうした?」

「…一度、聞いた話だが、他に一人いるらしいが、その相手は庶民だからと候補から外されたらしい」

「ふーん」


庶民って俺と同じじゃん


「何でも、理事長の姪にあたる人物らしい」

「へ…」


それって…


俺じゃん!!

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