《MUMEI》 カレーパンマンは、妻からの折り返しのコールを拒否するよう、携帯電話の電源をOFFにする…。 待ち受け画面の中で微笑んでいた愛娘……カレーパンナの笑顔は、バックライトを失い真っ黒になった画面の中に消えた――…。 K部長「ううぅ…うっうっうっ…」 嗚咽する男の声が、眠らない街の喧騒の中に溶けてゆく――…。 A常務「思い残すことは無いか?」 アンパンマンはチラリと腕時計を見やると、カレーパンマンに促した。 カレーパンマンは黙ったまま頷くと、ビルの屋上から新宿の街並みを見下した――…。 前へ |次へ |
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