《MUMEI》
平和な夕食?4
「ええ。今のダイヤのジャックより、優秀な、…ね」


黒崎先生よりって…


スゲーな


「だから、誠の事もよーく、知ってるよ」

「!?」


な、渚さん!?


俺の耳元で囁いた渚さんの口調と声には優しさはなく


鳥肌が立つほど、冷たかった


「しかし、まさか君が、…ね?」

「何の、事だ?」


どこまで知ってるのかは知らないが


俺だって、これ以上取り乱して、墓穴は掘りたくない


「さすが、ジョーカー。冷静だ」

「…」

「…さすが、あの有名な…伝説の

キングとクイーンの子供だ」

「…それ、どこから?」

「優秀な、情報屋から」

「俺も、知ってる?」

「…さぁ。でも、君なら会った事があるかもね」

「…」

「気になる?」

「まぁ、…けど」

「?」


一番重要なのは、ここだ


「俺が、何でここに来たか、聞いた?」

「叔父である理事長に呼ばれて、だろう?」

「そうか」


それだけならいい


俺が女だと、バレてなければ


それに、『皆をメロメロにする』とかいうふざけた誠治さんの指示は知らないみたいだし

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