《MUMEI》
平和な夕食?5
「それにしても、このタイミングで来るから、てっきり女の子だと思ったんだけど…」


ギク


「… やっぱり、男の子なんだね。

まぁ、あの理事長のお気に入りなら、男の子で納得だけど」


…ホッ


「まぁ、どっちでもいいけど」

「は!?」


何だそれ!?


「お前…気に入った」


チュッ





「な、何してんですか、観音寺さん!」


叫んだのは、虎之介先輩だった


「頬にご飯つぶがついていたものですから」

「ついてねーし」


実際そこには何も無かった


「誠はついてないって言ってますけど?」

「そうですか?」

「真中の時とえらい違いですね」

「鳳凰寺?」


何でそこで皐月が出てくるんだ?


「真中が平凡だといじめられた時、あなたは皆の目の前で、わざと真中に優しくした。

その後、あなたに、『観音寺』に気に入られたと認識された真中に対する風当たりは弱くなった。

だから、俺は、今回もあなたが

庶民の高橋をかばっているのだと

食堂で、高橋に食べさせようとする直前までは思っていました

でも、どうやら違うようですね」

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