《MUMEI》 素朴な疑問「ねぇ、クーちゃん、アルゴン」 「何?」 「何だ?」 ネオンの声がけに、クーは普通にアルゴンは不機嫌に返事をした。 アルゴンが不機嫌なのは、エアーが今日も一口も自分の料理を食べなかったからだった。 そのエアーは今、クーとネオンに言われ、シャワーを浴びに行っていた。 「エアーちゃんがトイレに行くの見た?」 「俺は変態じゃねぇ!」 「見てない、よ」 「…誰もするの見たかって聞いてないけど」 …純情ね 真っ赤になって否定する二人を見て、ネオンは苦笑した。 クーちゃん、お風呂は平気だったのに それとも、内心ドッキドキだったのかしら 「紛らわしいんだよ!」 ま、この単純バカほどじゃないわよね クーよりも遥かに動揺しているアルゴンを、ネオンはかなり冷めた目で見ていた。 「そういえば、おかしいよね。あれだけ水分とってるのに」 「さっすがクーちゃん!」 クーの言葉が嬉しくて、ネオンはすぐに視線をアルゴンからクーに移し 勢いよく、クーに抱きついた。 「おい!」 「わ!」 カチャ そこに、エアーが戻ってきた。 前へ |次へ |
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