《MUMEI》
血塗られた必殺技
 

… グシッ! … エグッ! エグッ! ……。



カレーパンマンは顔中を涙と鼻水で濡らしていた。



J社長「……。」



A常務「……。」



ジャムおじさんとアンパンマンは腕組みしながら、一向に飛ぼうとしないカレーパンマンの背中を見つめている。



K部長「……。」



その時、生死の狭間で揺れ動いていたカレーパンマンの心の振り子は、生への執着へと大きく振れていった――…。



(……やっぱり……私には………



…………………………………。)



K部長「…できない……。」



カレーパンマンの心の奥底で…


…本当の自分が望んだ答えを小さな声で発した。

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