《MUMEI》

A常務「は?…今なんと言った?


…よく聴こえなかったが……。」



アンパンマンは眉をひそめて問い唯す。



すると―――…



K部長「私には……できない…。


…こんなこと………!」



カレーパンマンは、今度は社長と常務にも聞こえるようなハッキリとした口調で言い放った。



―――… キリリッ …。


アンパンマンの奥歯が軽く軋む…。



その胸中では、仏心をかけて家族の声を聞かせたことへの後悔が渦巻いていた。



J社長「…カレーパンマン… い・い・い・今更そんな…!


わが社の未来が賭かっているんだよ…!」



ジャムおじさんは土壇場で心変わりした部下の言動に、オロオロとうろたえるだけだった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫