《MUMEI》 ライトとキセノン「何、これ」 キセノンがネオンからのメールを確認したのは、翌朝 夜勤から帰ってきてからの事だった。 「どうした?」 丁度朝食を食べていたライトは、いつも冷静な娘が珍しく混乱しているその様子を見て、思わず声をかけていた。 「いや、ネオンからなんだけど」 ネオン君? その名前を聞いて、ライトはますます珍しいと思った。 キセノンとネオンは、ネオンの姉が キセノンの親友だったイオンが生きていた頃から頻繁にメールのやりとりをしているが こんな事は一度も無かった。 「クーちゃんがね」 「…あの少年が?」 キセノンやネオン それに、今自分が担当しているオゾンのお気に入りの少年を、ライトは思い浮かべた。 「何か、…変わった女の子、拾ったみたい」 「…女の子?」 それは、また… ライトは、クーがアルゴンとネオンを拾った事を知っていたが さすがに、今回の拾い者が異性である事に驚いていた。 「男ばっかで混乱してるみたいだから、夕方行ってみる」 「そうか」 そして、キセノンは寝室へライトはオゾンの診察に、それぞれ向かった。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |