《MUMEI》

アンパンマンは、その様子を確認するとスタスタと本社ビルの屋内に引き上げてゆく――…。



J社長「アンパンマン…


…どこへ行くんだね…?」



アンパンマンは歩みを止めることなく――…



A常務「執務室に戻ります。


…彼の遺書を書かなくてはなりませんから…。」



…平然と答えた。



ジャムおじさんは、その冷徹過ぎる振る舞いに背筋が寒くなるような感覚をおぼえた。



J社長「アンパンマン……………


…キミという男が、時々恐ろしくなるよ…。」



アンパンマンは、そんな社長の語りかけに応じることもなく、スーツの裾をはためかせてビルの中へ消えてゆくだけだった――…。



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