《MUMEI》

「要兄弟?
そんな人たちいたっけ?」


「いたいた。
あっ!!
でも練習会ん時はいなかったな。」


「だよね?
俺全然記憶にない…」


「市民体には出てたっつ〜の。


俺たちの1個上だけど…


確か兄貴の方は去年からスタメンだったはず。


弟の方は去年の高総体の後にスタメンになったみたいだけど、


実際どっちも上手いよ。」


「何で練習会に来なかったんだろ?」


「知るか。


ま、


あの2人が入るだけでもあん時やった秀皇とは違うって考えてた方がいいだろ〜な。」


「そんな違うもんなの?」


「違うね。」


「クロさんは知ってんのかな?」


「知ってると思うよ。


あん時は俺たちに自信つけさせる為に言わなかったんだと思う。


ま、


ユキヒロさんと俺は知ってたけどな。」


「あっ!!」


椎名がそこまで話すと、


突然佑香が大声をあげた。


「伊達先生がユキヒロ先輩に用あるから職員室に来るよう伝えろって言ってたんだった!!」


「うるせ〜よお前…
大声出しすぎ…
今から言えばいいだろ。」


「昼休み終わっちゃう!!」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫