《MUMEI》
愛の分岐
「先にお風呂どうぞ。」

二郎がマロージャーをもてなしている間に俺は皿洗い、律斗はテーブルを拭く。
いつもなら先に二郎が風呂に入っている、俺達は生活の中で自然と分担が出来ててこういうのがいいなって思う。


「……人麿さんって照れ屋だよね。」

二郎が玄関から箱を持ってきた。
クリスマスケーキだしかも某有名ホテルの……。


「フルーツテンコ盛りじゃん。」

メロンや苺、葡萄にオレンジ、ブルーベリー、飾り方が高級だ。


「宝石みたい……」

いやいや、二郎が俺の宝石だよ……なんてな、なんてな?


「バカオ、気持ち悪い。」

律斗が冷ややかに見ていた。


「切り分けるよ?」

二郎がケーキナイフをいそいそと取りに行った。
今日のケーキもまだ残っていたが、ついマロージャーのホテルでケーキ買う姿を想像したら食べてやりたくなる。

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