《MUMEI》

夢視の叫びに、目を
瞑って夢視の姿を見
ない様にする白。


『あれ、主の姿をち
ゃんと見ないとダメ
だよ、白?君の御主
人様の本当の姿をね
?』

殿下が愉快そうに笑
いながら言う。

白の側にいた男が、
無理矢理に白の顔を
夢視へ向けて、目を
開けさせる。


『アナタが、夢視様
にヒドイ事をしてい
たんですね?直ぐに
止めて下さい!』

白は震えながら殿下
に訴えた。


『ヒドイ事?やっぱ
り子供なんだね、白
夢視は、喜んでるん
だよ?僕に愛されて
さ…ねっ夢視?嬉し
いんだよね?淫乱な
夢視!』


『違っ…』

フルフルと首を左右
に振り否定する夢視


『えぇー嫌なの、夢
視?そっか、じゃあ
白に相手して貰おう
かなーー?白をこっ
ちへ連れて来てよ』


白の側にいた男が白
を抱えて殿下に近付
こうとした。

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