《MUMEI》 船同士をつなぐ橋が渡されると、真っ先に二本角を生やした黒い顔の男が、漁船から上がってきた。 バイ菌「久しぶりだな、ボルシチェンコ…。 元気だったか?(笑)」 ボルシチ「あぁ、バイキンマンの兄弟よ…。」 社交辞令的な挨拶とシェイクハンドが交される。 和やかな談笑に耽る間も、対峙する男達の眼は緊張を弛めることはない。 バイキンマンもボルシチェンコも、まだ100%相手を信用しきった間柄ではないからだ…。 右手で握手し、左手で銃を突きつけるような腹の探り合いは、もう既に始まっていた。 前へ |次へ |
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