《MUMEI》
ナゾの動悸
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「伊達さん?お疲れ〜!今日の撮りなんだけどさ〜…」


携帯で話しながら、廉は歩き出す。たぶん、教室へ向かうのだろう。かばんを持っていなかったから。

そういうわたしも、荷物を教室に置いたままだったし、廉のことも少し気になったので、黙って彼のあとを追う。

廉はわたしがついて来る気配を感じたのか、肩越しにチラリと見遣り、目が合うと、ニコッとほほ笑んだ。

思いがけないその笑顔に、わたしの心臓が鳴る。



………な、なにッ!!

この動悸は、なんなのさッ!?



鎮まれ、鎮まれ!と己に言い聞かせてみたが、ナゾの動悸はなかなかおさまらない。

それどころか、一層烈しくなり、さらに顔まで熱くなってくる。


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